“私はいくつかの知人友人の事例を見聞しただけなのだが、根底には「勤勉さの誇示による自己満足」という、屈折した意識があるように思われる。「ほら、つらいけれど朝早くにみんなで出勤して節電に協力しているんだ。自分(我が社)は偉いだろ」という感覚である。サマータイムの採用には、年長の社員が用もないのに早朝から出社して、お茶を飲みつつ新聞を読み、定時に出社する若者に向かって「ふん、遅いな」とつぶやく——そんないやらしさが感じられる。”
- サマータイム制に見る古い日本の非合理性:松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」
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