“ここ10年の音楽ジャーナリズムとは一言でいうと、総論の言説ばかりが溢れ、各論をやる技術継承が断絶された時代、ということになる。一体、この10年でなにが起こったか。ネットと配信の普及にともなう従来の音楽産業構造の崩壊。つまり「CDが売れなくなった、CD販売に代わる音楽のマネタイズは? 配信ビジネスはどうなる? 大手メーカーの統廃合、違法ダウンロード刑罰化……」これらの議論とは音楽の話ではなく、音楽を取り巻く環境の話なのだね。問題はここ10年の音楽雑誌がマズったのは「音楽について語る議論」と「音楽産業の環境の議論」はわけて考えないといけなかったんだが、そこを誰も交通整理しないまま、10年経ってしまった、という点にある。結果、どうなったか。みんな音楽を取り巻く環境の議論についてはやたらレベルが上がった。が、音楽を語るスキルが相対的にみんな(プロを含め)ダウンしてしまった。それはこの10年、言葉とか用語のレベルで技術継承が行われなかったことによる。これはなにも音楽ジャーナリズムのみならず一般の企業でも起こっているありがちな話だ。”
- aikoナメすぎとの批判を受けましたので全曲聴き会を行います。(第一回「小さな丸い好日」): kenzee観光第二レジャービル (via otsune)
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