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- 「風が吹くとき」再読: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
救援がくる、と信じて待つ二人。既に政府のパンフレットでは「想定外」の出来事に満ち溢れているのに、明らかに「おかしい」ことが周囲にも自分の 体にも起きているのに、認めようとしない。その、頑固なほど「政府」を信頼する様子は、愚かなりと嘲笑(わら)えるだろうか。かつてわたしは、愚かだと 思ったが、いまのわたしは、その「愚か」そのものだ。
なぜなら、信ずるに足る情報を元に下した判断ではなく、”信じたい”という欲求を満足させるために、信じるから。さらに、”信じてきた”結果がも たらした事態を認めたくがないために、信じるから。ほら、ここにもサンクコストが。信頼をコストで測るならば、すでに費やしたコスト(信頼)はとり返しが つかないため、投資(信頼)し続けるしかないのだ。ご破算にして撤退するということは、それまでの自分の信頼を否定することにほかならいから。
”- 「風が吹くとき」再読: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる