Quantcast
Channel: KGRC
Viewing all articles
Browse latest Browse all 38280

" 救援がくる、と信じて待つ二人。既に政府のパンフレットでは「想定外」の出来事に満ち溢れているのに、明らかに「おかしい」ことが周囲にも自分の 体にも起きているのに、認めようとしない。その、頑固なほど「政府..."

$
0
0

 救援がくる、と信じて待つ二人。既に政府のパンフレットでは「想定外」の出来事に満ち溢れているのに、明らかに「おかしい」ことが周囲にも自分の 体にも起きているのに、認めようとしない。その、頑固なほど「政府」を信頼する様子は、愚かなりと嘲笑(わら)えるだろうか。かつてわたしは、愚かだと 思ったが、いまのわたしは、その「愚か」そのものだ。

 なぜなら、信ずるに足る情報を元に下した判断ではなく、”信じたい”という欲求を満足させるために、信じるから。さらに、”信じてきた”結果がも たらした事態を認めたくがないために、信じるから。ほら、ここにもサンクコストが。信頼をコストで測るならば、すでに費やしたコスト(信頼)はとり返しが つかないため、投資(信頼)し続けるしかないのだ。ご破算にして撤退するということは、それまでの自分の信頼を否定することにほかならいから。



- 「風が吹くとき」再読: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

Viewing all articles
Browse latest Browse all 38280

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>