“いいことも悪いことも含んだ雨が降っている。水によって脅かされ、同時に水によって救われる。暴走する原発をなだめるのに先端の技術は無力だった。だから江戸伝統の勇気ある火消しらが決死の出動をしてくれた。彼らが放水を続け、それが功を奏している。そんな水を穢せば自らを苦しめる。その因果を今、世界が体験しているのだ。その一点だけでも、原発に未来は無いと人類は認識できたのだ。コストを気にする人は、今後災害をコストに含めることが必須条件になる。世界がこのままでいいと思うなら、地球にヒトが住む場所はなくなる。日本人は戦争に負けて何かを知った。今回も敗北を経験し、さらに深い大事なことを知った。日本人はこの経験を忘れることはない。(2011/03/21)”
-
-
細野晴臣