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また、香港のデザイン展に出店したデザイナーの坪井君の腕時計が、写真でデザインを発表したら、その腕時計の本物を製作する前にコピーされた。それもカラーバリエイションもあって、すごく安く。こうしたコピー物は最近では性能もあがってきて、メカなどは日本製のムーブメントなど使い、時間も狂わなくなってきている様だ。
そう来るならば、坪井君に言ったのは、ぼくがコピーメーカーに交渉してあげるから、どうせコピーするなら、こちらの指導を、ちゃんと受けて、オフィシャルコピーとしてやりなと言ったらどうか。どうせ真似したいと思うのは、それだけいち早くそのデザインを認めてくれていると言うことだから、きちんとディレクションを受けたら如何な物か。
ロイヤリティーはどうせ同じようなパーセントなんだからデザイナーには売り上げに応じて払われるから関係ない。そうすれば良い。すると、それをまたコピーするようなメーカが現れるだろう。今度は中国国内でオフィシャルコピーメイカーがコピー企業を訴えることに成ったりして。そこで坪井君がオリジナルを10倍の値段でも発表する。もう殆どオリジナルアートとして。
プロダクトデザインの世界ではもう、こんな戦いが始まっている。そのとき、始めてプライドを持ってオリジナルを作る企業とオフィシャルにコピーをする企業と、ただコピーする企業を僕らがどう受け止めるかだと思う。
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