“【参考資料】添田知道著『演歌の明治大正史』(岩波新書、1963初版/1970第5刷)
『日本のうた 第1集明治・大正』野ばら社、1998/2002 ”
- 明清楽 minsingaku
ウチは焼けても江戸っ子の
意気は消えない見ておくれ アラマ オヤマ
忽ち並んだバラックに 夜は寝ながら
お月さま眺めて エーゾ エーゾ
帝都復興 エーゾ エーゾ
嬶(かかあ)が亭主に言うようは
お前さんしっかりしておくれ アラマ オヤマ
「今川焼」さえ「復興焼」と 改名してるじゃないか
お前さんもしっかりして エーゾ エーゾ
亭主復興 エーゾ エーゾ
騒ぎの最中に生まれた子供
つけた名前が震太郎 アラマ オヤマ
震次に震作、シン子に復子(ふくこ)
その子が大きくなりゃ地震も話の種 エーゾ エーゾ
帝都復興 エーゾ エーゾ
学校へ行くにもお供を連れた
お嬢さんが茹小豆(ゆであずき)開業し アラマ オヤマ
恥ずかしそうに差し出せば
お客が恐縮してお辞儀をして受け取る エーゾ エーゾ
ツンとすまして居た事も
夢と消えたる奥様が アラマ オヤマ
顔の色さえ真っ黒け
配給米が欲しさに押したり 押されたり エーゾ エーゾ
その意気 その意気 エーゾ エーゾ
『日本のうた 第1集明治・大正』野ばら社、1998/2002
- 明清楽 minsingaku