“よくね、障害者に対する差別や偏見をなくしましょうって言いますけど、正直、僕は35年間生きてきて、差別や偏見を感じたことは一度もないんですよ。例えば子どもたちが街中で僕とすれちがったときに「なんだあれ?」とか「気持ち悪い」って言うんですね。じゃあ子どもたちは僕を差別しているから「気持ち悪い」って言うのかというと、それは違う。見たことのない、得体の知れない物体を見たから「気持ち悪い」という言葉が出てくるんだと思うんです。それは、慣れていないというだけなんです。そういった意味で考えれば、日常生活の中に障害のある人と接する機会がある人と、まったくない人では、震災が起こって何かお手伝いをするというときに、やっぱり心の壁や戸惑いは全然違うと思うんですよ。”
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