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- オスロ・テロリズム: 犯人は反多文化主義のノルウェー人極右 | The Long Wait
欧州における右翼勢力の増大は幾分か前から問題になってきてはいたが、この事件はそれが一つの臨界点に達したものと見ることもできるであろう。最近 になってイギリスのキャメロン首相やドイツのアンゲラ・メルケルなども以前からの多文化主義的な政策を批判し、英国においては移民への規制がますます強 まっている(ところでこの路線で修士課程を修了した学生に対する Post Study Work Visa が撤廃される。私はギリギリ申請できるが、2011年入学の学生は申請が不可能になってしまう)。次回のフランス大統領選では国民戦線のマリーヌ・ル=ペ ン(娘)が有力候補という。この事件は、このような文脈の中に位置づけて紐解かれなければならない。
すなわちこれは、単なる「頭の狂ったローン・ウルフ」による犯行なのではない。これはデュルケム的な意味で「正常」な犯罪であって、社会全体の傾向を示すものとして分析されなければならない。今後、益々欧州情勢の注視が必要であろう。
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