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- インタビュー:二階堂和美 - Time Out Tokyo (タイムアウト東京)
二階堂和美:そうですね。カバー集を作ったときも、昔から聴いてた曲はそんなに入ってないです。ま、“話しかけたかった”(南野陽子)はリアルタイムで聴いてたものですけど(笑)。子供のころから聴き親しんできたものじゃないからこそ歌える、ということはあると思います。聖子ちゃんの歌なんかだと、つい(聖子ちゃんの)真似をしたくなっちゃうから(笑)。あと、一時期ライブで何を歌っていいのか、分からなくなっていたんですよ。昔作った曲もピンとこなくなってきてて、しょうがないからカバーを探してた感じで。
—それはどうして?
二階堂和美:なんでなんでしょうね?実家に帰ったことも大きかったと思うんですけど、ライブに出向くこと自体が億劫になってきちゃって(笑)。なんで私を誘ってくれるんだろう?みんな何を求めてくるんだろう?とか思うようになって…“みんなイベントになんて来ないで家族と食事してたほうがいいのに”とか思ってましたから(笑)。でも、せっかく貴重な時間を割いてもらうのならば、みんなに喜んでもらいたいという気持ちがどんどん強くなってきたんですね。それに高い年齢層の前で歌うことも増えてきて、昔やってたセットリストが合わなくなってきちゃったんです。なんか抽象的な感じがして。私、もっとストレートな言葉を歌いたい──そういう気持ちが強くなってきたんですよ。
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