匿名の若き写真家が見た 68年、プラハ | Picture Power | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
この写真家が市民の攻防を記録した白黒のルポルタージュは、秘密裏に西側へ持ち出された。翌69年、「プラハの写真家」という匿名のまま発表され、栄誉あるロバート・キャパ賞を受賞する。自分と家族の身の安全を守るために彼は匿名を貫いたが、国を離れた後も数々の賞を受賞した。
ジョセフ・クーデルカがその写真家は自分だと名乗り出たのは、チェコにいる父親が亡くなった後の84年。伝説となった彼の作品は、写真展『ジョセフ・クーデルカ プラハ1968』(東京都写真美術館で7月18日まで開催中)で見ることができる。