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- オリンパスはなぜ英国人をトップに起用したか マイケル・ウッドフォード新社長が目指す 世界に通用する「働き方」革命|世界に学ぶリーダーシップとグローバルマインドの育て方|ダイヤモンド・オンライン
――調和やコンセンサス重視の姿勢が逆効果になっているとは、具体的にはどういったことか。
一番分かりやすい例は、意思決定の質だ。日本では、多くの物事がじつは会議の外で決められている。会議に持ち込まれる案件は、たいていの場合、すでにハンコが押されることが決まっている。
これは、ある意味、奇妙なことだ。会議は、いったい何のためのセレモニーだというのか。要するに、日本では、大事なことは会議の前に決まっていて、会議はいくばくかの民主的合法性をもたらすものでしかないのだ。
日本人は、歴史伝統的に年長者や上司に対してチャレンジすることに非常にナーバスなのだろう。この国でとかくショックを受けるのは、会議で明らかに良くない考えが提示された時でも、それが上司によって擁護されたものならば、多くの場合、承認されてしまうことだ。
その後、バーやレストランで反対しなかった人に「本当にあなたは賛成なのか」と聞くと、「ノー」という答えを聞くことが多い。さらに驚くべきことに、彼ら の分析は私と同じだったりする。そこで、「(会議で)なぜ言わなかったのか」と聞くと、決まって「マイケル、それは難しい、ここは日本だ」とため息をつ く。
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