“スーツを身にまとった男たちが次々にやってきては同じビルの建物に入ってゆく。ごく普通の出勤光景のようだが、どの男もその表情に普通とは違うある種独特
な緊張感を湛えている。彼らもサラリーマンたち同様に仕事にやってきたのだが、その仕事というのが、ちよっとばかり変っている。彼らの仕事は将棋を指すこ
とだ。仕事には違いはないのだけれども、今日は仕事を超えた仕事の日、「将棋界の一番長い日」、A級順位戦最終局の日である。祝祭的な仕事の一日、彼らの
晴れ舞台なのだ。
森内俊之はいつも通り淡々と、藤井猛はオシャレなマフラー姿ででダンディーに、谷川浩司は気品に満ちて、渡部明はいつものようにリラックスした中に、やはり今日ばかりは緊張感をどこかに滲ませて対局室に入ってゆく。”
- ものぐさ将棋観戦ブログ - 将棋界の一番長い日2011
森内俊之はいつも通り淡々と、藤井猛はオシャレなマフラー姿ででダンディーに、谷川浩司は気品に満ちて、渡部明はいつものようにリラックスした中に、やはり今日ばかりは緊張感をどこかに滲ませて対局室に入ってゆく。”
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