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- 将棋ペンクラブログ - 本当にあった禁断の盤外戦術(2)
”対局中に笑うなどというのは不謹慎な話だが、それは対局に集中している棋士の神経をそぐからだろう。もし、爆笑がおこる、などという状況が生まれれば、棋士に対する影響は大きい。
だいぶ前のNHK杯で、こんなことがあった。その局は途中まで何事もなかったのだが、一方の某棋士が下半身がムズかゆくなってきたのか、急に立ち 上がったのである。そして、ズボンのたわみをととのえるように、ズボンのベルトの所をおさえて、腰をブルッ、ブルッと震わせた。よく中年のオジサンがやる ような、あれである。
この”パフォーマンス”にたまらなく可笑しくなったのが、記録読み上げ人であるT女流棋士。視聴者もブラウン管越しに大爆笑しただろうが、記録読み上げ人とすれば、それをグッとこらえたいところ。しかし、彼女は耐え切れず、ついに大きな声で笑いだしたのだ。
これはいまだに、「NHK杯爆笑事件」として、私たち棋士の記憶に残っている。その爆笑ムードは、当然その相手に影響を及ぼした。なんと腰振り棋士は、そのまま優勝し、その後も、ときたま同じしぐさが見受けられる。
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