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- マガジン航[kɔː] - 大きな写真集を売る小さな本屋さん
だが残念なことに日本ではこの手の大判写真集の文化がない。文化と言うよりはビジネススキームと言うべきか。確かに国土の違いもあるだろう。アメリカの家では、広いリビングの本棚や、大きなコーヒーテーブルの上にこういう写真集を置いてセンスを競うのである。自分のお金で買うのが躊躇されるぐらいの値段設定なので、クリスマスやバースデーのギフトとして贈られる事も多い。
日本人もあれだけ写真好きでカメラ人口も多い上、印刷技術も高度なのに、写真集となるとポケットサイズの小さい薄いものになりがち。出版社の方も、大きくて高額の写真集はリスクが高いので(それはきちんとP&Lを考えて作ってこなかったからなのだが)部数を売らんかな、と値段を安く、薄く小さな写真集を作ってきたからだろう。
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