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- □□□の問題作『CD』をアートワークから徹底解剖 -インタビュー:CINRA.NET
—でも作るのに手間暇がかかる分、後にも残るっていうのがアナログなものの良さだったりもしますよね。
いす: でもガビンさんはアナログが好きなわけじゃなくて、むしろどうでもいいと思ってる人なので(笑)。活版印刷に憧れがあったわけではなくて、むしろ活版をやることに抵抗があるみたいな話もしてました。「今あえて活版印刷を使う」っていうことにオシャレみたいな感じが伴っちゃったりするのが。
伊藤: ある意味、デザイン用途でしか使われてないジャンルになりつつあるから。10年ぐらい前までは週刊誌とかも活版印刷でバンバン刷られてたんですよね。だけど今はデザインとか質感とかそういうもののために使われてると思うんですよ。そういう意味では気を抜くとオシャレになりすぎちゃう危険な手法なわけですよ。
いす:あと活版は手触りっていうか、デコボコしてるのが良さ だと思われてるんですけど、実際に活版をやってる三木さんとかは、デコボコになることをすごい嫌がってて。デコボコさせるために強く押して刷っちゃうと、文字がつぶれちゃうんです。だから、あえて活版印刷をつかって文字をデコボコにしたいっていうのは、デザイナーのこだわりでしかないんですよね。なので今回は、紙を厚くする代わりにちょっと押しを強くしてデコボコにしたんですけど。
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