"そうなるとですね、なんだか自分の中で、気がつかないうちに、妙な考え方をするようになるんです。 それを一言で言えば、傲慢さです。 別に僕自身が偉そうな態度になるというわけではありません。わかりやすく言..."

そうなるとですね、なんだか自分の中で、気がつかないうちに、妙な考え方をするようになるんです。

それを一言で言えば、傲慢さです。

別に僕自身が偉そうな態度になるというわけではありません。わかりやすく言うと「取材させて欲しいな」という発想をするようになるんです。何か世の中に「お」と思うものを見つける。すると、それを「僕が」取りあげることで・・・僕の番組を使って、たくさんの人に知ってもらおう！それは善いことだ！・・・という思考回路が脳内に形成されてくるのです。自分自身が「影響力のある伝送路」としての役割を果たすように方向付けをしていくのです。「極めてパワフルな、透明な存在」として振る舞いたくなるのです。「インタビューしたいな」「取材したいな」という発想が、面白いものを見つけるたびに、浮かんでくるようになりました。

思うにこれは、「ひとりメディア」の死です。