長角苗は苗族（ミャオ族）の一部族です。 『長角苗』という呼び名は、彼らの髪飾りの装飾より生まれました。現在彼らは貴州省六枝特区の梭嗄長角苗寨に暮らしています。
女性たちはろうけつ染めの民族衣装を着ており、さらに祭祀儀礼の際になると、驚くほど大きな髷（まげ）を頭に巻いています。世界一大きい頭飾りと言われているほど巨大さです。髷は自分で作った毛糸を染めて作り、その重さは約４～５ｋｇとも。
男性たちもまた長髪を守る習慣があります。男性の場合は毛糸ではなく自分の髪です。
各集落では老若男女を問わず、長い櫛を挿し、それが長ければ長いほど美しいという美意識を持っているので、人々に『長角苗』と言われるようになったそうです。
他の苗族とのもう１つの違いは、女性の腹部に２０ｃｍ四方の、分厚い羊毛で作られた黒い絨毯状のものををまとっている。長角苗の住む地域は高山気候でとても寒く、防寒と装飾を兼ねてこの習慣ができたのでしょう。これは片時も身から離さず、死後も一緒に埋葬されるそうです。 (via ◆◇フェニックスツアー 全日本中国旅行◇◆【中国/貴州省】 巨大な頭飾りを着けた少数民族、長角苗（長角苗族）とは？)