ニュース - 環境 - 作業終了の旗、チェルノブイリ作業員 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
3号炉屋上のクリーンアップ作業が終わった印として、高さ78メートルの煙突の最上部に赤い旗が立てられている。当初はヘリコプターで設置に向かったが、2度試みて失敗に終わった。やむなく3人のリクビダートル(後始末する人)が、高レベルの放射線で被曝する危険を承知で螺旋階段で最上部を目指した。旗竿は放射線の専門家アレキサンダー・ユーチェンコ(Alexander Yourtchenko)氏が担ぎ、バレリー・スタロドゥモフ(Valeri Starodoumov)氏が旗布を抱えた。アレキサンダー・ソトニコフ(Alexander Sotnikov)中佐は無線機を携えて後を追う。被曝量を減らすため、作業時間はわずか9分に制限されていた。任務を無事終えた後には、1986年のソビエト連邦で高級品だったペプシ1瓶でねぎらわれ、1日の休暇が与えられた。